責任あるギャンブル
責任あるゲームとは、ギャンブルを行う上でプレイヤーが心がけるべきことです。ギャンブルはその性質上、依存しやすく自己コントロールが必要になることがあります。ギャンブルを過剰に行っていると思ったら当ページに書いてあることをよく読んで適切な行動をとりましょう。
ギャンブル依存とその原因
ギャンブルは楽しく、結果によっては短時間で大金が手に入るため、依存しやすいと言われています。常にギャンブルのことを考えて他のことが手につかなくなり、生活に支障をきたしてしまう状態をギャンブル依存と呼びます。ギャンブル依存はギャンブルを通じて大金が入ったときの喜びや爽快感、ギャンブルの際に感じられるスリル感にやみつきになり、何度も味わいたいと次々に手を出してしまうことで起こります。
問題を認識するには?
ギャンブル依存は米国精神医学会が作成したDSM5(精神障害診断基準集)を使用して自己診断することができます。以下のギャンブルに関する9つの質問のうち、過去1年間の間に4つ以上が当てはまった場合、ギャンブル依存症と診断されます。自分がギャンブル依存症ではないか?と疑ったらいつでもこの自己診断を行い、適切な支援を受けましょう。
- 興奮・スリルを感じたいがためギャンブルを行う
- ギャンブルをしていない間は気持ちが落ち着かず、イライラする
- ギャンブルをやめようとしているのにやめられない
- 四六時中ギャンブルのことを考えている
- 無力感や不安感など、嫌な感情を忘れるためにギャンブルを行う
- ギャンブルで生じた損失を取り返そうとさらにギャンブルをする
- ギャンブルに熱中していることを嘘をついて隠そうとする
- ギャンブルが原因で人間関係や仕事、教育など日常生活に支障をきたす
- ギャンブルが原因の経済的困窮を他人に頼って解消しようとする
強迫的なギャンブルの段階
ギャンブル依存は初期の場合は、自己コントロールを行うことで改善することができますが、深刻になるにつれて専門機関による相談や支援が必要となります。
ギャンブルは運が良ければ大金が手に入り、そこで得た興奮や達成感がくせになり、さらにギャンブルに時間やお金をつぎ込もうと考えがちです。順調に勝てばさらに勝つためにギャンブルを続け、負けた場合は損失を取り戻すために続ける、といった状況であれば、ギャンブル依存症の一歩手前です。オンラインカジノで利用できる自己規制(自己排除)ツールで予算、時間制限、アカウント停止を設定して一旦ギャンブルから離れてみることをお勧めします。
日常生活でギャンブルのことを考え続けたり、起こしてしまった損失により精神的に不安定な状態が続く場合、本人ができることは限られてきます。この時点では、専門の医療機関で心理療法や精神療法を受けることを検討したり、ギャンブル専門の支援機関、自助グループに相談してみることが必要になります。
安全にプレイするには?
ギャンブル依存症を避けるために具体的にできることをご紹介します。ギャンブル依存の兆候がないという方にも予防策としてお勧めしております。
・多くの損失を避けるため、一定期間に賭けられる金額の最大額を設定しましょう
・ギャンブルを行う時間を設定し、長時間のめりこみ過ぎないようにしましょう
・ギャンブルの勝敗を記録し、負けが続く場合は早めに切り上げましょう
・ギャンブルに関して少しでも日常的に支障があれば、自己排除ツールを使用して一定期間(6か月、1年、2年など)、プレイヤーアカウントを自主的に閉鎖しましょう
ギャンブル依存症に関する支援を受けるには?
ギャンブル依存症に対してプレイヤー本人や周りの家族、友人ができることは限られます。そこで重要となるのが専門家からの支援です。ギャンブル依存症はギャンブルによって起こるれっきとした精神的な病の一つなので医療、心理学の観点から少しずつ治療していくことが必要になってくるのです。そこで活躍するのがこれから紹介するギャンブル依存症に対処する国際機関です。
支援を提供する国際機関
ギャンブルは世界的に人気の高い娯楽であるため、ギャンブル依存問題も世界中で起こっており、それに関する支援を提供する国際機関も世界各地にあります。専門家からの支援を受けられるだけでなく、同じ問題の克服に取り組む他のプレイヤーと体験を共有できるフォーラムを利用できることもあります。
Gamblers Anonymous
ギャンブル依存症を抱える人やその家族を対象に日本各地でミーティングを行うことでギャンブル依存症から脱することを目指す自助グループです。オープンミーティングは家族との参加が可能であり、クローズミーティングはギャンブル依存症を抱える本人のみで参加します。
GamCare
GAMCAREとは、過去40年間にわたり、ギャンブルに関する悩みや問題を抱えている人々を支援してきたイギリスの民間団体です。具体的には、電話やメールでのカウンセリングやアドバイスを行っています。GamCareと提携しているオンラインカジノはサイトにロゴが掲載されています。ベラジョンカジノやウィリアムヒルカジノなどがGamCareと提携し、ギャンブル依存に対する支援や自己規制ツールに力を入れています。
GambleAware
GambleAwareはイギリスを拠点とし、責任あるギャンブルを促進・奨励するために費用を惜しまず費やしています。ギャンブル依存になりやすい傾向のある人々、または現在そのために苦しんでいる人々にカウンセリング、情報や援助の提供、およびサポートを提供しています。
Gamblingtherapy.org
Gambling Therapyは無料のオンラインサービスで、イギリス国外に居住する人々を対象としてギャンブル関連の問題を抱える人々に支援およびアドバイスを行っています。また、問題のあるギャンブラーを支援するソフトウェアプログラム「GamBlock」という製品を開発しています。また、サポートグループ、コーチ、サポートワーカーに対する訓練も行い、十分な経験のもとで確実に問題のサポートが行えるようにしています。
Centre for Addiction and Mental Health
様々な依存症やメンタルヘルスに関する支援を行うカナダに拠点を置く機関であり、ギャンブル依存症に苦しむ本人、ギャンブル依存症を抱える人の家族や友達に対するサポートを実施しています。カナダにあるオフィスでグループごとに治療セッションを行います。
ProblemGambling
Gambling, Gaming and Technology Use は、カナダのオンタリオ州でトレーニングと教育、デジタルツールとリソースの開発、知識共有の促進を通じて、依存症とメンタルヘルスサービスプロバイダーを支援しています。Gambling, Gaming and Technology Use は、依存症と精神衛生センター (CAMH) の地方制度支援プログラムの一部です。
日本国内のギャンブル依存症相談機関
日本にもパチンコ依存症や競馬、宝くじなどに対するギャンブル依存を抱える本人、家族が無料で相談できる機関があります。少しでも不安に関したら、こういった機関に気軽に相談してみましょう。
ギャンブル依存症問題を考える会 070-4501-9625
GA(ギャンブラーズ・アノニマス) 046-240-7279
リカバリーサポートネットワーク 050-3541-6420
まとめ
オンラインカジノを利用する上で責任あるゲームは常に念頭に入れていただきたい重要な概念となります。当ページで紹介した責任あるゲームを守るためのヒントやギャンブル依存自己診断、支援機関を大いに活用して快適なギャンブル生活を送りましょう。
最終更新日:2024年11月18日